「よろしくな」

父に、こう言われてしまった私は、自分から言い出したことでもあり、
もはや、それまでのように
のらりくらり逃げ回っているわけにはいかなくなってしまったのだった。

で、mixiの日記に、事の顛末を、自費出版専門会社への怒りとともに書き散らして、
「どーしたらいいんでしょう~~」と、助けを求めてみました。

そしたら、親切なマイミクさんが、

地方・小出版流通センターというのがあるよ、
友達もここで自費出版の本を売ってもらってるよ、

と教えてくれたので、さっそく電話をしてみたですよ。

「あの~、もうすでに印刷して本になってしまっている
 自費出版の本があるんですが、
 そちらで小部数の自費出版の本を流通させてくださると聞きまして、
 お電話したんですが、
 その~、どのようにしたらそちらで扱っていただけるようになるかを
 お聞きしたいんですが……」

私としては精一杯、腰を低く丁重に
話を切り出したつもりだったのだがっ!

電話口で応対してくれたおっさんは、
私の態度が気に入らなかったのか、
私が言ったなにかが気に障ったのか、
たまたま機嫌が悪いときだったのか、
それとも、いつもそういう人なのか……

なんだか、いきなり怒り出したのだった。

「あのね、自費出版で本出したって、
 自分で宣伝できなきゃどーしよーもないのっ」
「一冊だけで単発で出して売ろうなんて考えてたって、
 本なんて売れないんだよっ」
「持続して出して、そして自分で宣伝もして、
 その上で、うちでは注文を取るのっ」
「うちは受注しかやらないのっ」
「お客さんから、これ欲しいって言われなきゃうちでは売れないのっ」


ちなみに私がどんな本を扱って欲しいと思っているのか、
なんてことは一言も聞かれなかった。
もしかして、この人は千里眼の持ち主で、
父の本がどーーーしても売れないくだらない本だって、
わかっちゃったんじゃないだろうか……
とか考えちゃったよ(その間0.05秒)

しかしね、本の内容も聞かないで
矢継ぎ早にこんなん説教されて、
負けず嫌いの私は思わずキレてしまったのだった。

「要するに、個人で作った本はそちらでは扱わない、
 ということなんですかっ」

「そうだよっ」
「そんならそうと最初に言ってくださいっ
 それをお聞きしたくて電話してんですっ
 なんで、いきなり見ず知らずのあなたに
 説教されなきゃいけないんですかっ!!!」

「それはどーーもすみませんでしたねっ!」

がちゃーんっ(受話器たたきつけ)

私もいい加減大人気ないが、おっさんもいい勝負だ。きーーっ

というわけで、せっかく教えてもらった委託販売の道もいきなり頓挫。
ため息をつきつつ、次の手段をGoogle先生に尋ねる私であった……


つづく


追記
地方・小出版流通センターが、委託販売請負の会社ではなくて、
取次会社だということを知るのは後のことです。(恥)
このときは、そもそも出版取次会社というところと自分が
どうこうしよう(できる)などという考えは全然なかったのです。