2008/11/05(Wed) 16:43
↑11月9日の文学フリマで売る同人誌の表紙デス。
A5版 118ページ 表紙カラー 本文スミ1色
300円
はあ~
近づいてきましたね、文学フリマ。
今回は、新たに本も作ったし、
売り子で川口晴美さんや月澤黎さんも来てくれるし、
はたまた、文学フリマも講談社のゼロアカ道場ってのと
タイアップ企画ありで、なんか盛り上がってるしで、
前回とは打って変わって、ワクドキしとりますんですよ私は。
出店場所も、2階の階段上がってすぐっていう、
いい場所にさしてもらったしね。
なので、せっかくなんで、
新作同人誌の内容紹介なんぞを
今日から2~3回に分けて書いてみます。
今日は、今回の目玉「川口晴美エッセイ集」について。
川口晴美さんというのは、現代詩の詩人です。
上のリンクから見てもらえばわかりますが、
詩集も、もう9冊ほど出していて、
あちこちの大学で講座も持っていて、
文芸創作の先生でもあります。
今回、うちの同人誌に掲載させてもらうことになったのは、
川口さんが、2002年ごろから今年前半にかけて、
あちこちの雑誌、新聞、機関誌やウエブサイトなどに書いた
エッセイから抜粋、再構成したものです。
「プロローグ」に詩を一遍、
続いて、
1、知らない横顔を見つめて
2、それはどんな感じがする?
3、言葉はわたしじゃないわたし
4、川のような流れのなか
5、遠ざかる光に照らされる
の五部構成にして、最後に「エピローグ」として、
締めくくりのエッセイを載せてます。
内容は……
「1、知らない横顔を見つめて」では、
他者との関わり。
「2、それはどんな感じがする?」は、
自分の体との関わり。
「3、言葉はわたしじゃないわたし」は、
言葉と自分の関係。
「4、川のような流れのなか」は、
外側の世界と関わることによって感じたこと。
「5、遠ざかる光に照らされる」は、
思い出や記憶と表現することの関係。
他者
↓
客観的に見るモノとしての自分の体
↓
外側から入ってくる言葉、
もしくは自分の中から外側に向かって出て行く言葉
↓
他者、体、言葉によって、揺り動かされる自分の内面
↓
深いところに沈んでいる記憶によって揺れ動く内面
というように、
外側から内側へ
というコンセプトで構成してみました。
そして、最後の「エピローグ」では、
川口さんがなぜ詩を書くようになったか、
詩を書くというのはどういうことかが明かされます!
必読。
文体も長さもバラバラの文章ですが、
著者の川口さんの主張にブレがないため、
違和感はさほどないと思います。
読みやすい短めのものを拾い読みしていただいても
充分楽しめると思いますが、
通して読んでいただければ、
本でも美術でも、なんのことない日常のものごとでも、
表現されたものを受け取りそれになにかを感じることの意味、
そして、自分で表現するというのはどういうことか、
という、文学論的要素が見えてきます。
なんというか……
すごく、励まされる内容です。
ぜひ、11月9日は文学フリマ会場にて、
お手に取ってみてくださいませー
あ、当日は川口さん本人も売り子として
「稀人舎」ブースに入る予定ですので、
生・川口晴美に会いたい!という方もぜひ!
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