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昨日、11月24日は第十九回文学フリマでした。
お天気もよく、この時期にしては暖かい一日で、
たくさんの方が来場してくださいました。

【稀人舎】のブースにお立ち寄りくださった方、
お買い上げくださった方、
本当にありがとうございました。

売れ行きは

新刊
「双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら
 paper version」15部
「おいしい時間 vol.1」8部

既刊
「稀人舎通信改・1号」11部
「稀人舎通信SPECIAL 10号」5部
「稀人舎通信SPECIAL 9号」1部

う〜〜ん……、
まあ期待していたほどではなかったけれども、
全然ダメだったというわけでもなく、
総合的に見れば、可もなく不可もなしって感じでしょうか。

既刊本に関しては、
【稀人舎通信】のバックナンバーは、
文学フリマに来てくださって、
【稀人舎】に興味を持ってくださる方は、
さすがにもうみんなお買い上げくださっているのね、
ということですかね。

というかですね、
「稀人舎通信の新刊はないんですか?」
と言ってくださった方がちらほらいらっしゃいまして、
あれ? 期待されてる? と、
ちょっと嬉しかったです。
なので、次回はまた【稀人舎通信】を作ろうかねえ、
なんてなことを打ち上げの席で話したりもしました。
企画もいくつかありますので、ぼちぼち詰めていきます。

今回の新刊ふたつに関しては、
川口晴美さんと芦田みゆきさんと私のコラボ本と、
山口けいさんの個人誌で、どちらも手作り。
「双花町〜」のほうは、数種類の紙を使って、
いろいろな工夫をして作ったものですし、
「おいしい時間」も、
写真をなるべくきれいにプリントできるように調整し、
本文の紙の手触りにもこだわりました。
どちらもそれぞれに思い入れのある本になりましたし、
なにより、【稀人舎通信】を数年作ってきて培った人脈から
生まれた本であり、
それを【稀人舎】のブースに並べることができたのは、
【稀人舎】代表の私としてはとても嬉しいことでした。

【稀人舎通信】という、テーマを決め、同人を集めて、
座談会を開き、原稿を依頼して作る、同人誌形式の本も、
楽しかったのですが、
その活動が一段落して、次になにをやりたいかと考えた時に、
ぼんやりと思っていたのは、こういうことだったんですよ。
気心の知れた仲間が「作りたい」と思う本を、
それぞれに作り、それを【稀人舎】という場所で売る。
できればデザインは私にやらせてもらえれば、なおよし。
それぞれの個性が出た、さまざまな形式の本を
【稀人舎】に並べられたらいいなあと思っていたのです。

今回、その野望が少しですが叶ったので、
その点では私は満足だったのですが、
文学フリマは同人誌即売会ですからね。
やっぱり売れれば嬉しいしテンションも上がる。
次もがんばろうって気にもなる。
あんまり売れないとしょんぼりするし、
今回と同じことはやってもダメだなって気になって、
続ける意欲がどうしても削がれる……。
なので、やっぱり「売れる」ということも大事なのだなあと、
まあ、あたりまえのことですが、しみじみ思いました。

なので、次は売れる【稀人舎通信】を作ろうかと思います。
どうぞよろしくお願いします。


おっと、ところで、
「双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら
paper version」は、ZINTEN3という展示会で、
今週いっぱい販売しています。
場所は原宿。
文学フリマには行けなかったけど、
「双花町」の紙版は欲しいという方はぜひ原宿で!

原宿にも行けないのよ〜という方は、通販も承ります。
現在、私の手元にあるのが4部なので、早い者勝ちですが、
「欲しい」という方は、このブログのコメント欄の、
「管理者にだけ表示を許可」にチェックを付けて、
メールアドレスをお知らせください。
申し込み方法をお知らせいたします。




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11月24日文学フリマ
【稀人舎】は、

Fホール(2階)キ-17

で、お待ちしております。


現在制作中の小冊子「おいしい時間」
ただいま最終校正中ですが、
内容が決まりましたので、
文学フリマWebカタログに詳細を載せました。

A5版・40ページ・オールカラー・500円

実用的だし、デザインもかわいくできましたよ。
↓こんな。

おいしい時間サンプル改 おいしい時間・中ページ2

11月24日は、ぜひお手に取ってご覧くださいませ。


それと、もうすっかり完成して、
荷物の中に収まっているもうひとつの新刊本、
「双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら paper version」

紙版「双花町」表紙

こちらも詳細は文学フリマWebカタログに載せました。
これはいろいろと仕掛けのある手作り本ですが、
中身はこんな↓。

紙版「双花町」中ページ 紙版「双花町」手紙



どちらも美しい本になったと思います。

どうぞよろしくお願いします。


11月24日(月祝)の文学フリマに出す新刊本が
もうひとつあります。

山口けいさんの「おいしい時間」

レシピ&エッセイ本です。
現在、鋭意制作中でございます。
A5版・表紙合わせて40ページ。
コピー誌ですが、全ページカラープリントで、
紙をちょっと凝ったものにする予定なので、
かわいくできるんではないかなあと。

中はこんな感じ↓

おいしい時間サンプル改
※画像クリックで拡大します。
注:制作中の画面なのでこれから変更あるかもしれません。

小宮山がデザインしました。

レシピ集といっても、特別なお料理ではなくて、
本当に普段の食卓に上がるような、
定番メニューがほとんど。
それが写真付きで25載ってます。
材料も分量も時間もちゃんと書いてないものも。
「適当」で大丈夫大丈夫、と励まされる感じがします。

そして、そのレシピの合間に、
山口さんの素敵エッセイが7つ入る予定です。
どんなふうになるか、レイアウトをしている私も楽しみです。

詳細はまた追って。
乞うご期待。


【稀人舎】は、Fホール(2階)キ-17

「稀人舎通信」のバックナンバーも持っていきます。


こないだの日曜日、
川口晴美さんと芦田みゆきさんが
うちの仕事場に来てくれて、3人で、
紙版「双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら」
制作作業をしました。
プリントアウトは前日までに終えておいたのだけど、
紙をちぎって折って貼って重ねて止めて……
朝から夕方までおしゃべりしながら作業して、
50部(厳密には49部)完成しましたよ。

紙版「双花町」完成
※画像をクリックすると拡大します。

中身はこんな↓

紙版「双花町」中ページ 紙版「双花町」手紙
※画像をクリックすると拡大します。

メンバー3人(芦田みゆき、川口晴美、小宮山裕)の
頭文字から作ったロゴマークをシールにして、
袋の上から貼ってみたりもしました。

紙版「双花町」シール

おお、なんだか、かっこいい。

これを作るに至った経緯や制作過程のことは、
FBのノートに長々と書きました。

紙の本を作るということ
紙の本を作るということ・その2

この手作り本は、20部をZin!Zin!Zine!という展示会で、
委託販売します。
残りの30部は11月24日の文学フリマに持っていきます。

【稀人舎】Fホール(2階)キ-17

価格は900円です。

Zin!Zin!Zine!は、11月16日から30日までと、
2週間やってますから、
買いに行きたいけど、どうしても文フリにはいけないのよ〜
ってな方はZin!Zin!Zine!で買えますよ。
場所は原宿です。

紙版「双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら」
文フリWebカタログはこちら

「双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら」は、
現在Kindleでvol.2まで発行しています。

 

2〜3ヶ月に1冊ぐらいのペースでvol.6で完結の予定です。
発行日やその他、イベント参加などの情報は、
Facebookページ「双花町についてあなたが知り得るいくつかのことがら」で、
随時発信中です。
要チェック!


文学フリマには、
これの他に【稀人舎通信】のバックナンバーと、
現在制作中の冊子をもうひとつ販売予定です。
そちらは詳細わかり次第お知らせしまっす。


一昨日のジュリーライブ・ツアー千秋楽、
私も行ってました。
詳細は、すでにあちこちのジュリブロさんが
レポしてくださってるとおり。

う〜〜ん……
私もなんか書こうかと思ったけど、
なにを書いても違うなあという感じしかしないので、
今は書かないでおこうと思います。

んで、このブログのジュリー関連の記事も
しばらくお休みします。
いろいろ考えちゃってね。
長文書くテンションになれないってのが、
一番の理由だったりしますが。
そのうちケロリと再開するかもしれないし、
ブログではなく違う形で書くかもしれないし、
もう書かないかもしれない。
まだ2日しか経ってないので、
自分でもわからないです。


今月は文学フリマもありますから、
このブログは本来【稀人舎】の宣伝ブログなのでね。
しばらくはそっちに注力しようと思います。

11月24日(月・祝)東京流通センター 第二展示場
【稀人舎】は、Fホール(2階)キ-17
当日販売する本は文学フリマWebカタログで紹介してます。
現在カタログに掲載している他にも、
あと1冊販売予定です。
詳細わかりましたら、またアップします。

文学フリマは入場無料です。
今回は700余りのサークルさんが参加と、
過去最大になったそうです。
無料配布で試し読みのペーパーや小冊子を
配っているサークルさんもたくさんありますから、
会場内をぶらぶら歩きまわってるだけで、
かなりの作品に出会うことができますよ。
ぜひ遊びに来てみてください。


それと、冬コミ当選しました。
12月28日(日)東地区メ-38a
サークル名は「MAREBITO」
です。
こっちは新刊はビミョウ。
ま、既刊本はてんこ盛りにありますから持っていきます。
気力と体力とお時間ある方は、遊びに来てください。

あ、既刊本てのがどんなかってのは、
前回の見本をピクシブにアップしてあります。
ご覧になって、大丈夫だと思われたら……。


「ジュリーのシングル曲で昭和女性史」を考えてみよう

という無謀なことをやっております。
どこまで続くかわかりませんが、
途切れ途切れにでもやっていこうかと思います。
カテゴリは【ジュリーシングル曲で昭和女性史】
できれば、最初から順番に読んでいただけると嬉しいです。




さて、やっと違うタイプの女が出てきましたね。
ふーー。
不倫時代長かったですね。
……と言っても、
「許されない愛」が1972年3月、
「恋は邪魔もの」が1974年3月のリリースだから、
2年しか経ってないんですよ。
実らない恋に苦しんでいた2年間は長いのか短いのか…。

っていうかですね。
ジュリーがソロデビューしてから2年半弱。
ザ・タイガース解散からも3年とちょっと。
昔は1年に4曲とかシングルをリリースしてましたし、
私が1曲ごとにこんな長々とした記事を書いてるせいで、
もう、もんのすごい年月が経ったような気がしますが、
たったの3年。
当のジュリーはザ・タイガース解散からのこの3年間を、
どんなふうに思って過ごしていたんでしょうね。
なんとなくですが、
「あなたへの愛」のころまでは、
ソロはソロとしてやりつつ、
いつでもPYGに戻れるような気持ちが
あったんじゃないかと思うんですよ。
「あなたへの愛」までのソロ曲って、
ザ・タイガースやPYGでやっていた、
バンドの音や曲とは傾向が全然違うし、
会社から「やりなさい」と言われたからやってる、
みたいな感覚だったんじゃないかと。
自分のやりたいことはPYGでやるからいいもん、
っていう感じだったんじゃないでしょうか。
でも、バンド中心の音でポップな「危険なふたり」ができ、
それをA面にしたいというジュリー自身の希望が通り、
そしてその曲が売れて一等賞になって、
ソロでも自分のやりたい音楽がやれるんだと思ったことで、
このへんから、自分はソロでやっていくんだという気持ちが
ジュリーの中でも固まったんじゃないでしょうか。
73年からはPYGとしての活動もほぼなくなってますしね。
まあ、想像に過ぎませんが。

そんなこんなの、私の想像上では、
ジュリーの、そして日本歌謡界のターニングポイントになった
「危険なふたり」なわけですが、それ以降2曲を挟んで登場した、
同じ路線の曲が「恋は邪魔もの」です。
「危険なふたり」と同じく、ギターのイントロが印象的で、
ノリのいいポップな曲ですよね。
大好きです。
ジュリーの色っぽい「あ〜はあ〜ん」も大好物です。
「胸いっぱいの悲しみ」のB面が「気になるお前」ですから、
バンドサウンドのポップな曲が続いてはいるんですね。
たぶん「胸いっぱいの悲しみ」は、
「危険なふたり」の次だから、変化を付けるために、
こちらをA面にしたのじゃないかと思います。
「気になるお前」も、ジュリーは本当は、
A面にしたかったのじゃないでしょうか。
当時のライブではいつも歌っていたらしいですし、
今でもよく歌いますよね。

そして、この「気になるお前」と、
「恋は邪魔もの」でもそうですが、
女の呼称が「あなた」から「お前」になっています。
「僕」に「死んでもいい」ほど愛されているのに、
「別れましょう」なんて言う落ち着いた大人な雰囲気の、
それまでの「あなた」ではない、
もっと若くてちょっと遊んでる女の子でしょうか。
今度は「年上のひと」じゃなくて、年下なイメージですね。

「危険なふたり」がヒットして、
それまでの、ザ・タイガース時代から
ずっと付いてきたファン以外に、もっと若い人も
ジュリーに注目しだしたせいかもしれません。
11歳の私が「危険なふたり」にピコーンと反応したように、
当時の中学生や高校生ぐらいの女の子たちで、
新たにジュリーのファンになる子もいたんだと思います。
そのぐらいの子たちにしてみたら、
不倫三部作のところで私が延々と述べた、
旧世代の恋愛観、女性像なんて、
もはや歴史上のことと言ってもいいような話です。
レトロな赤毛ものやセレブの物語にぽわわ~んてのは
少女漫画の定番だけど、
かわいいイマドキな女の子に
「僕」がドキドキ(はーと)って話も、
バリエーションとしてあるといいんじゃない?
ってところでしょうか。
そこで、「あなた」に代わって「お前」の登場です。
しかも、「気になるお前」にしても、
「恋は邪魔もの」にしても、
恋人同士になる前の話なんですよ。
いわば出会い編。
恋はこれから始まるのよって話で、
まさにティーンにぴったりのストーリーですよね。
それに、踊ってたり(たぶんゴーゴー)、
お酒を飲んでたりして、
ちょっと背伸びした夜遊びの雰囲気もあり、
遠い世界のセレブなお話とはまた違う意味で、
ぽわわ~んです。

こういう女の子たちの行動は、
親世代の人たちには眉をひそめられたんでしょうが、
小学生や中学生ぐらいの女の子たち(私だ!)には、
憧れだったんですよね。
私ももうちょっとお姉さんになったら、
こんなふうにゴーゴー喫茶とかに遊びにいって、
そしたら、そこにはジュリーみたいな男の子がいて、
(いません)
ちょっと大人な恋をしたりするんだわー、みたいな。
こんな憧れは、そりゃあ、
外国のいつの時代かもよくわかんないような話よりは
身近に感じもし、
自分も大人になったらもしかしたら……
ってな妄想に浸ることもできました。

しかし、
実際大人になってそれらしきことをやってみても、
妄想してたほど素敵でもなかったりするんですけどね。
だいたい、おしゃれな格好をするにしろ、
ゴーゴー喫茶に行くにしろ、お金がかかります。
しかも都会じゃないといけません。
結局のところ、時代が現代になり、
登場人物の年齢が下がった(っぽい)だけで、
庶民には無縁なセレブな世界のお話には変わりはないんです。
そういえば、すごい貧乏なおうちの女の子が
お金持ちとか家柄のいい男の子に見初められて、
周囲の反対を押し切って
「お前でなくちゃダメなんだ」とか言われて、
ゴールインってお話も、
70年代の少女漫画の定番でしたなあ……。

そんなふうに、家柄とか釣り合いとかいうことを無視して
「愛してる」だけで強引に
自分をさらっていってほしいという構造は、
不倫三部作の男女関係とほぼ同じな気がします。
女は男のほうから「僕のそばにいるんだ」とか
言われないとどうしようもない。
っていうか、そういうふうに強引に
言われたい女心ってことでしょうか。
「僕」にそう言わせるために、
「お前」はあれこれ策を弄してる感じがします。
「気になるお前」では、
僕が好きなのを「知ってるくせして」
「お前は他の男とダンスを踊って」気を引いたりしてるし、
「恋は邪魔もの」では、優しくして、
「僕」の気持ちを動かそうとしてますしね。
そういう「お前」に「僕」が振りまわされ、
恋に落ちてくれたら素敵!
っていうことですよね。

それと、「恋は邪魔もの」の歌詞の最後、
「小さな手が燃える」ってのが、
私は秀逸だと思っているんですが、
この、「お前」の「手が燃える」ってことは、
手が熱いってことですよね。
で、「お前」の手が熱いということがわかるってことは、
「僕」は「お前」の手に触れてるか、
「お前」に触れられているかってことで、
「恋は邪魔さ」とか言いながら、
結局「僕」は「お前」と身体を触れ合うような仲に
なっちゃうんですねそうですね!
ということが最後のオチになっているというわけです。
ちょっとエロいイメージもありつつ、
「小さな手」という描写で、
「お前」はまだなにも知らない女の子だということも
匂わせるという合わせ技。
ZUZUさん、さすがでございます。

こう見ると、
「僕」から一方的に「愛してる」と言われ続けるだけの、
ものすごく受け身っぽかった「あなた」よりも、
「お前」は積極的に行動しているように思えますが、
しかし、「君をのせて」の肩をぶつけ合って歩く、
「君」と「僕」との対等な関係とは、
またちょっと違う感じがします。
だいたい「お前」っていう呼び方からして、
男のほうが上から目線じゃないですか?
女のほうからアタックもするけれど、
最終的な行動を起こすのは男のほうだから、
「お前」は待ってろ、みたいな。う〜〜ん……。
ま、単なる友情の歌とも取れる歌詞の「君をのせて」と違って、
「気になるお前」「恋は邪魔もの」も、
はっきり「恋」って言ってますしね。
「恋」ってことになると、
まだまだ「いつか王子様が」的に
ぽわわ~んとなっている女の子が
普通と思われていたってことでしょうか。

しかも!
「恋は邪魔もの」の「僕」は、
まだ年上の「あなた」を引きずっているようです。
「僕は僕で 別な女(ひと)の
 切ない恋と 別れたばかり」
とか言っちゃって、それって「危険なふたり」
「年上の女(ひと)」ですよね。
ああ、別れたのか……ってなもんですが、
なかなかしつこいですね。
この「女(ひと)」は、実は次のシングル「追憶」でも
影がチラチラしています。
そのことは「追憶」のところで詳しく語りますが、
考えてみれば、
「年上のひと」に加えて、若い「お前」が出てきたことで、
これまでの、女ひとりに対して
「僕」と「あなた」の夫(たぶん)という男ふたりという構図が、
「僕」という男ひとりと女ふたりに変わってきているんですね。
これは、ソロジュリーの人気が確立されたことで、
いつまでも実らない恋に
「死んでもいい」とか言ってばかりいるのはイメージに合わない
ってことになった結果なんじゃないでしょうか。
ジュリーに恋焦がれているファンもたくさんいたでしょうし、
そんなファンにとってみれば、
ジュリーを好きだという女の子はいっぱいいるだろうに、
どうして他に目を向けないの?って気持ちにもなるでしょう。
というわけで、新しいお相手の「お前」が登場し、
「恋の夜に僕を迷わせるよ」ってなことになっていくわけですが、
一方でジュリー=「僕」は不実な男であってはいけません。
これまでの恋だって真剣だったんだから、
そうすぐには忘れられないんだーってなことで、
「顔を背け 今暫くは」なんて言ってるわけです。
ま、結局は「小さな手が燃え」ちゃうんですけどね。

この、以前の曲のイメージを引き継ぐのって、
わざとやってるんでしょうか。
ま、作詞はこのところずっと同じZUZUさんですからね、
ZUZUさんの中には、
ジュリーに関するひとつのストーリーがあって、
それに添って、さまざまな場面を切り取って、
歌詞にしていたってことはあると思いますが、
そういうことを企画会議みたいなところで、
カセさんや会社の人たちとも共有していたんでしょうか。
「ジュリーは年上の人にまだ思いを残しつつも、
 新しい恋に踏み出そうとしているんだよ」
「いや、まだ自分から恋に踏み出すのは早いんじゃ?」
「そしたら、恋の予感がしつつもまだ邪魔だって
 思ってるところなんかどうかなあ」
とかね。
大人の人たちがそんな会議をしているのを、
「そうなんや〜」って、
他人ごとのように、片隅でぼんやり聞いてるジュリーとか、
そんな感じだったら萌えますわね。ほほほ。

私は「恋は邪魔もの」を歌っているジュリーの姿を
リアルタイムで見た覚えはないんですが、曲は知っていました。
近年ジュリー堕ちしてから聴いて
「おお、懐かしい〜」ってなりましたからね。
で、この当時の「恋は邪魔もの」を歌っているジュリーを
ニコ動で見ることができるんですが、
(ニコ動で「ヘロス ジュリー」と検索。Googleで検索しても上位に出てきます。2014年11月現在)

なんじゃこれかわいい!

ちょっとふっくらしているせいか子供みたいな顔してるし。
そんな子供が「あ〜はあ〜ん」とかもう、
「やめなさい!」と大人の私が叫びそうになります。
(訳=もっとやれ)
っていうかですね、「恋は邪魔もの」リリースは1974年。
私、12歳。小学6年生ですよ。
そのころの私にとってのジュリーのイメージは、
こーんな子供じゃなく、もっと大人な男の人だったんだと思います。
歌ってる歌詞にも「酒」とか出てくるし、
もっと大人な女の人と大人なことをしているようだし、
そんな大人世界の男の人だったんですよ。
ま、12歳ですからね。
いくらかわいいったって、26歳はおじさん。
いいとこ、うんと年上のお兄さんですよ。
しかも当時の私は芸能関係にはまったく興味がなくて、
テレビといえばアニメ(それもロボットもの)ばかり見ていた
残念な子でしたからね。
そんなこともあって、ジュリーは遠い世界の人。
というか、自分とは違う世界の人であって、
ファンになるとかそういうことも考えられない存在だったんです。
今から思えば、もしかしたらぼんやりと見ていたかもしれない、
テレビに映るジュリーをもっとしっかり見ておけばよかったと
後悔しきりなんですけどね。ほんと、残念。
ああ、タイムマシンに乗って12歳の私の頭をはたきに行きたい。
んで、「目え、かっぴろげてしっかり見とけよ!」と言いたい。


てなところで「恋は邪魔もの」に関してはここまで。

ここから先は「裏」解釈ですー。


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