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販売委託に出して、
注文を入れてくれた書店さんに配本してもらっていた
「飲んだくれてふる里」が、ドサッと返本されてきた。
委託した分の半分くらい……

返本されてきていない、残りの半分は、
売れてしまったのか、
まだ書店様の棚に置いてもらっているのか、
それは、まだ不明。

返本がある、ということは聞いていたし、
どういう状態で返されてくるかということも、
委託先の会社の方にも、何度も聞かされていたし、
出版社を経営しているという方のブログなどで、詳しく読んだりもして、
ある程度わかっていたつもりだったのだけど……

実際返ってきた本を見て、ちょっと涙がこぼれそうになったよ……

帯が取れているもの、
附録につけた小冊子がなくなっているもの、
カバーがびりっといってるもの、
汚れているもの、
ページの端がざくっと折れているもの、
返本の際の紐かけの跡が付いているもの……

返ってきた本の半分以上が、もう売り物にならないですよ。

ま、書店さんでは、売れないから返本してきたんだろうけど、
ひがみ根性爆発の私としては、

「こんな売れない本、もう二度と送ってこないでください」

なんてーメッセージがこめられてんじゃないかと、
邪推してみたり……

版元やるってことは、こういうリスクも背負うってことなんだなーと、
改めて認識しました。
「そんなん、あたりまえじゃん。
 そんなことも知らないで出版業なんてやってんじゃねー!」

というお叱りはごもっともですが、
実際に経験してみて、実感するということもあるってことで。
なにごとも実地で勉強させてもらっている稀人舎なのです。
すみませんすみません。

しかし、アレだね。
販売委託に出す際の、このリスクって、個人出版には痛いよなー。
仮に1000部の本を50万円の印刷代で作って、
その値段を1000円にしたとして、
これを取次会社を通したり、委託会社に委託したりすると、
そこで卸値は60%~50%になってしまうから、
全部売って、やっとトントンてわけですよ。
送料とかいろんな必要経費をこれに計上すると、少し赤字。
こんな状態でやってるってのに、
書店に配本した本の半分が返本されてきて、
さらにその半分がもう売り物にならない状態だとすると、
印刷した本の4分の1が、赤字に上乗せ。
ま、アレですよ。
「飲んだくれてふる里」が特に売れない本なのだ、ということも
考えられるので、4分の1ってのはないかもしれませんが、
それでも、世の中のご意見を見聞きするに、
返本というのは、よほど売れ売れのベストセラー本でもない限り、
いくらかはあるもののようなので、
上の計算のような、カツカツの収支でやるってーと、
もうもう、1冊でも返本されてきた時点でもう赤字なわけです。

1000冊なんていう、ちびた部数で赤字だ黒字だと言うんじゃねえ!
そもそも個人出版で黒字出そうって考えが間違っちょる!!
ってことはわかってるんですが、ちょっとね……
うーん、別に本を売って儲けたいってわけじゃないし、
儲けたいなら、自分が作りたい本を作るなんてわがまま言ってないで、
売れる本を作ればいいってことなんですけどね。
ちょっとね……





委託販売をお願いしている以上、
取次会社、書店さんあっての出版だということは、
よーくわかっているつもりなので、
奥歯にものの挟まりまくった言い方になっちゃいましたが、
ちょーっと思っちゃったことは……

小さい声で言いますが、

返本されてきた本が、また売れる状態ならば、
なんの問題もないんだけどなー


ってことですよ。

書店の店頭で、お客さんが手に取ってくれた結果、
汚れたり、帯がはずれたりってのは、しょうがないとは思うんですけど、
返本の際の紐かけの跡とかって、どうなんでしょうかね。
本てのは、再販制度というやつで、(詳しくは検索してみてください)
書店さんは、本を委託されているということなんですよ。
いわば、商品を預かっているわけなんですが、
その預かった商品の取り扱いについての注意というか、礼儀というか、
そういうのってどうなってるのかなーと、
素人版元は、「?」で頭の中がいっぱいになっちゃってるです。

まあ、私の知らない、出版業界の商習慣によって、
そうなってるとしか言えないんでしょうから、
その再販制度自体にどうこう言うつもりは全然ありませんけどね。

返本のリスクを負って、書店に置いてもらうことのメリットというのを
ちょっと、考え直さねばならないんでしょうか……

ホント、いつもながら、
やってみないとわからないっつう自分の馬鹿さ加減がいやになる。
今ぐだぐだ書いたことなんて、いろんなところでいっぱい言われていることで、
今さらなに言ってんの?てな問題だ。

要するに、ちゃんとリスクも背負って出版業をやっていこうっていう、
覚悟が足りないってことなんだろうなーと、つくづく思います。

愚痴ばっかで、すみません。
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コメント
この記事へのコメント
店頭に置くってことは、買わない人も手にとることでもあり、それによって、破損は免れないというリスクがあるんですね。

でも、いくら返品するものでも、梱包には、気を遣ってもらいたいものですよね。

ま、あとは帯がないくらいとか破損の程度の軽いものなら、アマゾンで安く売るとかはできるのでは?

負けないで、がんばってください。
2006/10/04(Wed) 19:36 | URL  | 月澤黎 #-[ 編集]
ま、負けませんともー
……といっても、いったいなにに、負けないのか…
なにに勝てばいいのか……
別に今の書店の販売制度に刃向かおうって気は全然ないんですけどね。
ていうか、やっぱり本は書店さんに置いてもらうのが、今のところ一番いい方法なのだろうし……
でも、上に書いたような返本のリスクが思ったよりも大きいことを考えると、なにがなんでも書店売り、というのもなあ、と。
うーーん、いろいろ考えることがいっぱいですなー。

2006/10/04(Wed) 21:15 | URL  | 「稀人舎」ゆう #Enj21zdQ[ 編集]
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