文学フリマに落選し、
秋も一箱古本市にも出遅れて、
この秋はなんのイベントもない「稀人舎」でございます。

なにか企画を立てねばなあ、
立てたいなあ、と思いつつも、
決定的な資金不足から、やりたいこともできずに
ここ数日はぐだぐだと無為な日々を過ごしておるんですのよ。

で、ぐだぐだと何をしていたかと言いますと、
ゲームをしていたのでございます。

クーロンズゲート

PlayStationでちょうど10年前に発売されたゲームです。

この間から紹介しているSecondLife内の私のお店
「稀人書坊」は、kowloonっていう街(SIM)にあるんですが、
この街は、このゲーム「クーロンズゲート」を作った人たちが
スタッフとして作った街でして、
ゲーム内の街をかなりいい感じに再現してあります。
ゲーム内のコネタも散りばめてあったりして、
マニアにはたまらん街ですばい。

私は、今でこそあまりゲームというものをやらなくなりましたが、
かつては、RPGならばどんなクソゲーでもやる
と言われた女。
当然「クーロンズゲート」も発売と同時に
限定版を購入してやりましたのですよ。
通常のRPGとはちょっと違う、
どっちかってーとアドベンチャーゲームなんですが、
なによりも、その年・1997年に中国に返還される香港の
九龍城をモデルにしたという、ごたごたした街の風景と
出てくるキャラたちの造型にやられまして、即買いでした。
主人公が風水師ってのも、当時の私にはツボでした。

……でもですね。
このゲームは主人公の視点で3D画面が動くってーやつで、
その動き方がまた、なんともいえず、こう~~
ぐら~ん、ゆら~~~んと気持ち悪くて、
私は半分も進めないうちに、3D酔いにやられて吐きそうになり、
最後までやるのを断念して、このゲームソフトは封印したのでした。

でもねっ!
このたび、SecondLife内のkowloonでお店を借りて、
ほぼ毎日ログインしては、kowloonの街中をふらふらしたり、
ぼけーっと店番したりしているうちに、
おおもとの、そのゲームをまたやりてーなーって気になってきちゃって、
昔のPlayStationを引っ張り出し、ソフトも引っ張り出して、
10年ぶりにやってみたってわけです。
……で、ここ数日ははまりっぱなし。

なぜか10年前に苦しめられた3D酔いはなく、
昔のゲームだからインタフェイスがかったるいかなーという
心配もなんのその。
すげーグラフィックに、秀逸なキャラデザイン、
話もまたいい案配に不思議風味で、飽きさせません。

まあ、好き嫌いはあるでしょうけどね。
なにせ、出てくるキャラってばこんなだし。


……で、長い前フリでしたが、こっからが本日の本題。

10年前のゲームでも、内容によっては今でもこんなに楽しめる。
今作ったら、そりゃあグラフィックもインタフェイスも
もっと凝ったものができて、
もっともっとすげーものになるのかもしれませんが、
でも、このゲームが今でも楽しめるのは
そんな部分で優れているからじゃないと思う。
もっと他の部分、技術が進歩しても進歩してなくても
関係ない部分のなにかが優れてるんだよ。
だから、今やっても十分楽しめる。

思えば、本てそうなんだよな。
明治時代の夏目漱石や泉鏡花が今でも読まれてる。
もっともっと昔の源氏物語だって、今読んでもおもしろい。

私は、「稀人舎」で出した本が売れない売れないと、
日々嘆いてるわけですが、
『未入籍別居婚』は、発売してからまだ1年半。
『飲んだくれてふる里』だって、4年半だ。
どっちの本も、今売れないと価値がなくなるような
時事的な内容じゃない。
もしかして、10年後にうっかり読んだ人が
おもしろいと思ってくれるかもしれない。
100年後には、今では思いもよらない価値が出るかもしれない……

なんてね。
急にそんな楽観主義者になっちゃってですね、
このところ、本が売れないことにウツウツとしてたことが
ちょっと恥ずかしいというか、アホらしいというか、
そんな気分になっちゃったんですよ。

なので、100年後はともかく、
今売れない、注目されないからといって、
「もうやめよう」なんて、短気は起こさないでいこう、と、
こう、改めて思った次第でございます。

てかね、
あたしゃちょいと勘違いしてまして、
「稀人舎」の活動を始めて、
この秋でもう3年経つとばっかり思ってたんですよ。
なぜか。
いろいろやって3年もたつのに、全然なんの進展もない、
こりゃあ、ダメじゃん、もうダメじゃん
、て、
このところクサッてたのも事実。

………違ってました。
まだ2年しかたってないんですよ。
「稀人舎」のHPを立ち上げたのが、
2005年の10月。
このブログを始めたのが、その12月。
計算間違ってました。(算数苦手)
なんだー、まだまだじゃん。

というわけで、
10年たってもおもしろいゲームもある。
100年たっても、1000年たってもおもしろい本もある。
これがうちが出す本にも当てはまるかどうかはわかんないけど、
ちょっと希望を捨てずにしばらくはがんばってみようと思いマス。

なんか、今さらなに言ってんだよーってなことですが、
1年前にも似たようなことを言ってたような気もするんですが、
「稀人舎」3年目へ向けて、
さらにだらだらとマイペースでやっていこうと思います。
今までにも増して、長ーい目で見てやってくださいませ。
よろしくです。
 
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