「ジュリーをネタに『萌え』談義」の20回目です。
1回目はこちら
連載になってますので、
「その1」「その2」……と、
順番に読んでいただいた方がよいかと存じます。
あ、カテゴリ(『萌え』談義)から辿っていただいてもいいかも。
よろしくです。




前回からの引きですが、
なんで偉そうな言い方になってしまうのか……
それはですね、
「萌え」っていうのは、
どうしても、その対象を下に見るような感じになるからなんですよ。
だって、妄想世界では自分が「神」ですからね。
でも、その「萌え」対象がないことには、
妄想も湧かないわけだから、
「支配しつつも、実は下僕」という関係なわけですよ。
ああ耽美……まんま「やおい」。
まさに、良ちゃんと野々村さんの間柄ですっ!
ああっ! そう考えると、
「悪魔~」は、そこんとこも
見事にツボをついた作品だということですね。
まいりました。

あ、でもですね。
今は、ジュリーをネタに「萌え」を語っているので、
どうしても、その妄想は「やおい」系のものに
なりがちなんで、
「支配しつつも、実は下僕」」なんて、
ドンピシャのフレーズに身悶えしたりしてますが、
でも、ジュリー以外の、
たとえば、昨今流行りの
「工場萌え」「廃墟萌え」なんかでも、
それは同じだと思います。
夕暮れの中、赤黒い空を背景に林立する工場群に
点々と灯る非常灯、複雑に組まれた鉄塔たち……
そんな風景を見れば、あっという間に心は
銀河連邦歴1025年、アンドロメダ星雲の辺境にある、
中枢からは忘れられて久しい植民星に飛び(笑)、
その打ち捨てられた機械都市を舞台に繰り広げられる、
様々なドラマ
が脳内に繰り広げられます。
そんな時、目の前の工場は、
自分の妄想の中の風景や小道具として、
現実にある本来の機能とは全然別の役割を与えられ、
武器や冷凍睡眠装置やアンドロイド製造機になっています。
その瞬間は、自分の中に取り込んだ「工場」たちを
私は支配しているわけですね。
いや、まあ、そんなにはっきりと物語を想定しなくとも、
工場群を見て、ゾクゾクキュンキュンしているときは、
その世界において、自分は「神」です。
ああもあろ、こうもあろ……と、
漠然としてはいても、
好き勝手な妄想が湧いていることでしょう。
その風景すべてを自分だけのものにし、
心の中で支配しているわけです。
しかし、その「工場」や「廃墟」や「廃線」がなければ、
そのゾクゾクはないのですよ。
説明不可能な、そして説明不要な、
その感覚を味わうために、
自分のための「工場」を求め、「廃墟」を求めて、
各地を訪ねたり、写真集を買ったり、
絵を描いたり、物語を書いたり、
または、ぼんやりと妄想に耽って
いつの間にか日が暮れていたりせざるをえない、
そんなことになっちゃうわけです。
「支配」しているだけならば、
いつでも好きな時に、その対象から離れることができるはず。
離れられますか?
離れられないでしょう。
離れられないんですよっ!
これを「下僕」と言わずしてなんと言いましょうか。
そうして、自分の時間やお金や才能や、その他もろもろ、
程度の差はあるでしょうが、
「萌え」の対象には、なにかしら
自分の持っているものを捧げることになるのですよ。

やれやれ、なんとか『萌え』談義に戻って来れた……
てなところで、つづくっ

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