「ジュリーをネタに『萌え』談義」の30回目です。
1回目はこちら
連載になってますので、
「その1」「その2」……と、
順番に読んでいただいた方がよいかと存じます。
あ、カテゴリ(『萌え』談義)から辿っていただいてもいいかも。
よろしくです。



「チーム男子」話がいきなり奈良時代に飛びます。

奈良時代にも腐女子はいたのか!?

こないだ、上野の国立博物館でやってる
「国宝 阿修羅展」を見にいったんですよ。
超混みだったんですが、いや~、見てよかったです。
私は阿修羅像をもう20年以上前に奈良で見てるんですが、
その記憶の中や手元にある写真集の阿修羅よりもよかった。
かわええ、かっこええ、萌え~ ですよ。
なんだろう??
照明とか展示の仕方もよかったんでしょうが、
やっぱり立体のものは、
ちゃんと立体で見なさいということでしょうか。

阿修羅ってのは、
インドの神々から仏教に取り入れられた、
八部衆っていうグループのうちの一体。
これは闘う神様たちだから、いわば兵隊。
「戦隊もの?」
「チーム男子だね~」
同行者と、そんなん言って盛り上がりました。
それぞれ属性(キャラ設定)あるし、
ほとんどが少年の姿で、体つきもみんな華奢。
ゴブジョウやサカラなんか、ほっぺプニプニでかわいいし、
キンナラやヒバカラはイケメンだしさ。

んで、阿修羅ですが……
他の7体はみんな鎧着てるのに、なぜか阿修羅だけ半裸。
下半身の服はなんだかキラランのヒラランで、
ネックレスやブレスレットなんかしちゃって。
しかも、顔三つに、腕六本。
明らかにビジュアル重視キャラ……
阿修羅は、別にリーダーっていう設定に
なってるわけじゃないのに。
「ひとりだけ空気読まない天然キャラ?」
「でもなぜか他のメンバーは
 こいつの言うこと聞いちゃうとか」
「しょうがねえなあとか言ってね」
「守ってあげたくなるんだよ、きっと」
「こいつは……、ジュリーってこと!?」
「だね~(笑)」
仏像見にいって、ジュリー話になる私達……
しかも、会場で上映されてる説明ビデオ見たら、
リアル過ぎて神秘性がなくなるから、
鼻の穴は作ってません、とかさー
下瞼のふくらみで
潤んでいるような目元に、とかさああ!
(これはジュリー萌えの間では「エロぶくろ」と呼ばれている部分ですよ!)
鼻の穴を描かない少女漫画の源流がここに!

これって、一体誰がどんな人達向けに作ったんでしょうか。
やっぱ腐女子向け!?
しかし、仏像で萌えさせてどうしようってんだよーー!
わけがわからねえ。
たぶん、仏の教えとかなんとかそんなの関係なく、
阿修羅や他の八部衆の造型を考えてたら、
「萌え~!」つって
作りたくなっちゃったんじゃないですかね。
そんなして作られたこの阿修羅像に、
奈良時代の腐女子たちが、手を合わせながら
こっそりドキドキしてる様子が見えるようですよ。

こんな腐女子の血は、奈良時代の昔から、
大和撫子の中に脈々と受け継がれ、
平和な江戸時代になって、花開くわけですね。
でも、明治→大正→昭和と時代が下るにしたがって、
大衆芸能だったはずの歌舞伎は、
伝統芸能になってしまい、
若い女の子が「きゃーきゃー」言うような対象とは
ちょっと違ってきてしまう。
で、戦後の高度経済成長期。
生活も安定してきた平和な時代にやってきたのが
GSっつうことだったんじゃないでしょうか。
それまでも、映画俳優やソロの歌手なんかでは
「きゃーきゃー」の対象のスターはいたんでしょうが、
なんせ、ひさびさのチーム男子。
しかも、ロックという新しい音楽と一緒だったことで、
人気爆発!
当時は、ロックは不良の聴く音楽、
中高生はコンサートに立入禁止なんつって
大騒ぎだったみたいですが、
おそらくそのファンの大半を占めていたと思われる
腐女子たちは、妄想に忙しくて、
実際にGSのスターたちとどうこうなろうなんて
考えちゃいなかったでしょうから、
当時のPTAのお父様、お母様たちの心配は
的外れだったと言わざるをえません。
だって「星のプリンス」だよ?
「星のプリンス」と、どうやって
道を踏み外すっていうんですかっ!
それに、「♪君だけに~」と指差すジュリーに
「私!? きゃ~~~!」ってのもあったでしょうが、
それとともに
「サリーがジュリーを優しい目で見ているわ!」
「今、タローとサリーが目配せした~~」
とかの「きゃ~~」も結構あったんじゃないでしょうか。
当時、女子の間にはないと思われていて、
また、日常生活では目の当たりにすることの少なかった、
男同士の熱い友情や対抗心なんかを
純粋な形で見せつけられていたわけで、
やっぱそしたら「しゅてき~」ってなるよね。
そんな状態のなにを心配するっていうんでしょうか。
娘が妄想にばかりふけっているってのも
心配っちゃあ心配なんだろうけど、
でも、当時の大人たちの心配はそこじゃなかったんだよね。
ロックなんてそれまでになかった激しい音楽に
少女たちが集団で夢中になってるっていう、
そのこと自体が心配だったんでしょう、きっと。
それまでに若い女の子が集団でなにかに
殺到するようなことってなかったでしょうし。
でも、コンサートに行くことを禁止されたからって、
タイガース萌えの妄想を止めるはずもないのにねえ。
禁止されたら、ますます妄想が膨らんじゃうってば。

で、そこで根付いた腐女子の血脈はしっかりと受け継がれ、
様々な少女漫画や耽美小説を生み、
今のやおい、BLへと続いているんですね。
そんでもって、今、私は、
60歳越えたおじさんタイガースに
チーム男子萌えしてるわけです。
しかも、そのチームったら、断続的にでも、
40年間ずっと続いてるチームなんですよ。
今あるどんなチーム男子萌え漫画でも、
そんな話ありません。
少なくとも私の知る限り、ないです。
いやもう、すごいよジュリ~……。

はぁはぁ……
タイガースのことはこんなとこで、とりあえず終わります。
なんかわかったようなわからんような話になったけど、
結論は「タイガース萌え~」ってことで(それだけかよっ)

次は、ショーケン篇へ、つづく!

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