ジュリーのシングル曲をネタにして、
昭和の女性が負わされていた女性像を考えてみよう


という無謀なことをやっております。
どこまで続くかわかりませんが、
途切れ途切れにでもやっていこうかと思います。
カテゴリは【ジュリーの曲で考える昭和女性幻想】
できれば、最初から順番に読んでいただけると嬉しいです。




この曲は英語の歌詞なので、
無謀にも、訳詞に挑戦してみました。


こいつは
俺をナイフみたいに切り裂いた
俺の人生の物語
だって、なんも思い通りにいきゃしねえ
生まれた途端
トラブルたちに見込まれて
すぐに悪の烙印押された俺さ


 愛の逃亡者
 悪魔と走れ
 いつだってなんだってトラブルさ
 でも、俺が望んだわけじゃない
 天国まで逃げてやる
 愛の逃亡者

俺のまわりはトラブルだらけ
海の底まで追ってくる
そうさ たぶんおまえにゃわからねえ
誰も助けちゃくれねえ時は
自分でなんとかするしかないだろ
そんな俺のありさまを
おまえには知っててほしいのさ

※くりかえし


………と、とりあえず、
フレーズごとに訳してみましたが、
合ってますかね?(汗)
私が英語難民な上に、
韻踏むために文法二の次になってて、
構文行方不明なもんで、
かなーりいい加減です。
あちこち意訳。

曲調と散りばめられた単語
「knife」「evil」「trouble」「devil」などなどから、
なーんとなく、こんな雰囲気なのかなーって
やさぐれ風な口調にしてみましたんですが、
そのせいもあり、当然のことながら、
全然ジュリーらしくないですね。
もうちょいジュリーの歌らしくならんもんかと、
「ナイフみたいな……」
「ナイフみたいに…」
………と、頭をひねっていたら、
♪ナーイフみたいに尖っては
さーわるものみな
傷付けた〜〜

てなメロディーと歌詞が蘇りましてね。
そうです。
チェッカーズの「ギザギザハートの子守唄」です。
「わかってくれとは言わないが そんなに俺が悪いのか」
てとこも、そのまんまだなあと思ったら、
もう「ギザギザハート」の歌詞しか浮かばなくなっちまいまして、
格子柄の若者たちが脳内で踊り出しちゃったんで、
ジュリー風お耽美訳詞は断念しました。

サビのとこの「愛の逃亡者」ってのも、
邦題がそうなってるんで、
そのまんま訳しましたが、
この「Fugitive kind」って、
意味的には「優しい逃亡者」じゃないですか?
この人自身は「悪」ではなくて、
本当は優しい人なのに、
(少なくとも自分ではそう思ってるのに)
トラブルの方から次から次へとやってきて、
逃げ続けるはめになっている、みたいな。
「愛の逃亡者」ってのは、
歌詞の内容は二の次にして、
ジュリーっぽさを出そうとして付けた
邦題なんじゃないですかね?

<追記>
おっと、ここで優しいご指摘がありました。
「Fugitive kind」の「kind」は
「優しい」という形容詞ではなく、
「種類」という意味では?と。
形容詞だったら「Fugitive」の前に来るはず…と。
ああ、英語の基本じゃった!
ありがとうございます。
てなわけで、「Fugitive kind」は、
別に「愛の」でも「優しい」でもなく、
単に「逃亡者という種類」って意味っぽいです。
要するにここは「俺は逃亡者」ぐらいのフレーズですかね。
間違えてて恥ずかしいけど、
前の自説もそのまま載せときます。
うぐぐ…


それと、2コーラス目の最後のフレーズ
「You should know that’s where I’m at.」
ってのが、
「俺のいる場所を君は知るべき」???
いきなりここで「場所」って唐突じゃないか?
と、わからなかったのですが、
正月コンのためにアメリカから帰国してた
じゅり友さんにお会いした時に聞いたら、
「that’s where I’m at」てのは、
「俺のいる場所」じゃなくて、
「俺の置かれている状況」って意味だと
教えていただきました。
ありがとうございます!
それでしたら、意味が通りますね。
で、その方によれば、
この男は、自分の身の上話をしている相手、
たぶん女性に言い訳をしてるんじゃないかと。
つまり、この歌詞の最後のところは、
 俺はいつもトラブルまみれ。
 いつも逃げているんだ。
 だから、君のもとにとどまることはできない。
 逃亡者なんだ。
 だから、ベイビーわかってくれよ。
 君と一緒にはなれないんだよ。

という解釈をしましたとおっしゃっていました。
ほほー、なるほど。
こういう解釈だと、
ちょっとジュリーっぽい感じになるかも?

まあ、前の曲「追憶」からの流れでいったら、
ニーナを傷付け、失った「僕」は、
浮気してた年上の女ともうまくいかなくなり、
「どーして僕の恋はうまくいかないんだろう」
「僕のまわりはトラブルだらけだ」
「こうなったら天国まで逃げてやる」
なんてやさぐれつつ、
飲み屋かなんかで知り合った、ちょっといい感じの女に、
「なあなあ、僕の人生ってさ……」
とか、酔った勢いで自分語りを始めちゃってる……
てなとこでしょうか。
しかし、
「トラブルだらけの人生から僕は逃げ続けてるのさ」
とか、かっこつけてたかと思うと、
最後は
「こんな僕のありさまを君に知っててほしいんだ」
なんて、口説きにいっちゃってて、ちょっと軽い感じがします。
しかも、「You should know」て、
上から目線じゃないですか? んなことない?
やっぱりジュリーっぽくない気がしますなあ。

しかし、今になってこんな、
英語の勉強をすることになるとは思いませんでしたよ。
他にも「ここ間違ってるよ!」ってとこがあったら、
(優しく)ご指摘ください。


この曲はロンドンで制作・発売されたレコードで、
曲自体はジュリーのために作られたものではなく、
すでにできてた「アリモノ」の曲をもらったものだと、
ジュリーが2008年のラジオで言ってましたね。
(その時の若干不満気な口調がちょっとかわいかったです)
男の新人ポップシンガー(それも外国人の)が歌うなら、
こんなとこだろ的な雰囲気が滲み出てる感じ?
「ギザギザハート」ですからねー。
しかも、東洋人てことで、
カンフー風の「ウッ! ハッ!」って掛け声を入れられて、
カンフーは中国のもので、日本とは違うといくら言っても、
わかってもらえなかった……とかも言ってましたね。
今は笑い話ですが、70年代はそんなもんだったんでしょうなあ。

てかね、
ジュリーはそんな時代に海外でレコードデビューした、
数少ないミュージシャンのひとりなんですから、
そういう体験をもっとちゃんと
語っておくべきなんじゃないかと思うんですよ。
時代の証言者として。
当時の欧米の音楽シーンのことや、
そこでの外国人シンガーの扱われ方とか、
今とは全然違うことがたくさんあったでしょうし、
それで苦労したことや、逆に今よりもよかったこととか、
ちゃんと語ってまとめてくれたらいいのになーと、
思ってるんですけど、どうですかね?(誰か!)


てなところで、この曲については終わりかなー。
全然「昭和女性幻想」じゃなかったですね。
だってイギリスの曲だし! 昭和じゃないし!


で、裏ですが……







歌詞のイメージがジュリーっぽくない!
てことは、ショーケンっぽい!(強引)
ってことで、この歌詞はそのまんま、
ショーケンの自分語りに聞こえますね。
ええ、聞こえます。私には。
だって
「トラブルだらけ」なんだよ。
「ちっちゃなころから悪ガキで」だよ(違

生まれたときからトラブルだらけ
いつだって思い通りにいきゃしねえ
トラブルのほうから見込まれて
すぐに悪の烙印押された俺さ

いつでも逃げて、逃げ続けてる
トラブルだらけの俺
自分で望んだわけじゃない
こんな俺を天国は助けてくれるかな

俺のまわりはトラブルだらけ
海の底まで追いかけてくる
いつでも真面目に歌ってるジュリー
おまえにはこんな俺がわかんねえだろうな
でもさ、誰も助けてくれなかったら
自分でなんとかするしかないんだ
そんなふうにやってる俺のこと
おまえにだけは知っててほしい


そのまんまでしたね。
最後の「You」はもちろんジュリーのことですよね?
ってなわけで、
「自分でなんとかする」とか言いつつ、
でも自分がそうしてがんばってるってことを
ジュリーには知っててほしい、
なんつって甘えてるショーケンなのでした……ほほほ。

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2015/01/26(Mon) 00:08 |   |  #[ 編集]
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