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刀剣乱舞(とうらぶ)というオンラインゲームがありまして、私はその配信当初からハマって楽しんでいるんですが、それを元にした「ミュージカル『刀剣乱舞』」(刀ミュ)ってのがあるんですよ。
いわゆる2.5次元てやつです。

2.5次元はものすごく魅力的なんですけど、私はジュリーや吉川晃司や下山淳さんや花田裕之さんや、下山さんと花田さんのバンド・ロックンロールジプシーズとかとかのライブも行かないといけないので、2.5次元まで手を広げると大変なことになりますのでね、沼に足先を浸けてるぐらいの足湯状態をなんとか保っております。
しかし、友人に、この沼にどっぷりハマった人が(数人)おりまして、私が「とうらぶ」のゲームをやっているということで、ときどき「(自宅で円盤とか録画の)上映会やるよー」とか「チケット取るけど行く?」とか、特に「とうらぶ」関連だとお誘いくださり、お誘いいただければ、私も「行くー!」と即答で乗っかる……という、そんな楽しいオタクライフを送っているわけです。

んで、「真剣乱舞祭」

去年は会場ではなくライブビューイングで観たんですが、今年は「チケット取れたよ」とまたお誘いいただき、行ってきました。武道館。

いやいやいやいやいや、楽しかったっす。

「真剣乱舞祭」というのは、「祭」ということで、今年のミュージカルに出たキャラたちが勢揃いで、(ほぼ)ストーリーはなく、ただただキラキラの男の子たちが舞い踊るという、まさにお祭り。普段の公演は、1部がストーリーのあるミュージカル、2部が踊りと歌のライブという2部構成なんですが、「真剣乱舞祭」はずーっとライブ。
今回はチケットを取ってくれた友人の徳の高さによって、アリーナ一桁席という神席だったので、ステージが近い!!
本当に夢の世界でございました。

もちろんミュージカルでのお話があってのライブの楽しさではあるんですが、普段の2部構成の公演でお客さんのテンションがドガーン!と上がるのが、2部のライブですからね。年に一度の「祭」をライブだけでやっちゃうっていう、ファンのニーズをよーくわかってらっしゃる。

しかし、ほぼ歌い踊るだけといっても、それをやっているのはあくまでも「とうらぶ」のキャラたち。ダンスの振付や、曲の途中に挟まるちょっとした会話ややり取りも、それぞれのキャラとして演じているわけです。
完璧。

それを演じている役者さん本人が好きということで観にいっている方ももちろんいるでしょうが、私はなんせゲームから入ってますし、2.5次元はなにぶんにも足湯状態で役者さんたちのことにも詳しくないので、もうすっかり目の前にいるのは「三日月宗近」であり「小狐丸」であり「石切丸」であり「加州清光」であり「今剣」であり「岩融」という刀剣男士でしかないんですよ。
あの、ゲームの中の2次元の絵でしかないキャラたちが立体になって、しゃべって歌って踊ってるわー、動いてるわーってなもんです。素敵過ぎる。

私の刀ミュにおける一番の推しキャラは「岩融(いわとおし)」なんですが、実はこのキャラはゲームでは「推し」というほど好きではなかったんですよ。ビジュアルというか、キャライラストがあんまり……
あ、これです↓



でもね、これを演じた佐伯大地くんて役者さんが、私の岩融のイメージにドンピシャで、とてーもかっこいいんです。
こんなビジュアル↓

 

「佐伯大地 岩融」でググるとかっこいい画像がいっぱい出てくるのでぜひ。

んでな、私はご存知のように腐女子なもので、この岩融のなにに「萌え〜!」ってなるかって言ったら、そりゃあもう今剣ちゃんとの絡みなわけですよ。
ステージ上でも、今剣ちゃんが近くに来ると優しい目でその姿を負っていたり、小さい今剣ちゃんの後ろから守るように大きく両手を広げていたり……うひゃああ〜ですよっ。うひゃああ〜〜〜!!

えーと、岩融というのは、あの武蔵坊弁慶が持っていたとされる薙刀。んで、今剣(いまのつるぎ)というのは、義経が持っていたとされる短剣です。元の持ち主が主従関係なので、その持ち物であった刀剣である彼らのキャラも主従関係なんじゃないかなー……、というのは私の推測、というか妄想。(ゲーム内ではそのへんは特に描かれてません)
で、今剣は小さい短剣であるために少年、子供の姿のキャラになっています。みずらを結った童子姿。義経っていうより牛若丸って感じ。
一方の岩融は見ての通りの荒法師なビジュアル。しかも、岩融は大薙刀と呼ばれる大きいものだったらしく、キャラも「大きい」という設定になっています。
このね……、小さい少年の主人に従う大きい家来ってのが、もう、どストライクでございます。ちょこまかと危なっかしい主人を心配しつつ、その主人に付き従い守ることのみを自分の使命としている怪力無双の大男。でも、主人である少年はそんな家来のことは、子供であるがゆえに、側にいて当然の存在としか思っておらず(実はとても頼っているのだけどね)、想い続けているのは別の人のこと(今剣ちゃんの場合は義経さま)。でも、家来のほうはそんな少年の気持ちをよーくわかっていて、そういうことも込みで少年のことが愛おしくてたまらず、絶対に守らねばと心に誓っている………ってね!
萌えませんか?? 萌えますよね! 萌えるんですよ!!!
っていうか、私はビジュアル的にはあんまり好きじゃないとか言いながらも、そんなこんなの妄想で、ゲームでも岩融と今剣という二振りの刀剣男士にはちょっと特別な思い入れを持ちつつプレイしていました。義経と弁慶っていうのも歴史上では好きなカップリング(カップリング?)のひとつですしね。

しかも、ゲームでの岩融は「がっはっはっは」「俺が恐ろしいか〜!」とか言っちゃって、豪放磊落っていうか、ちょっとヤンチャ入ってるっていうか、かなり荒っぽいキャラ設定になっているんですが、刀ミュでは今剣ちゃんが近くに来ると優しくにこーっと笑ったりしてるんですよ。萌え死。
そしてそして、岩融を演じている佐伯大地くんの笑顔ってのが、またいいんですよ。優しくてかっこいい。おおおおお

というわけで、「真剣乱舞祭2017」では私はほぼずっと岩融(と今剣)を観てました。幸せでした。


「とうらぶ」は、ゲームの中では、簡単なプロフィールやある条件を満たすと見られる回想シーンなどでその来歴が語られたりもしますが、あとは各キャラが繰り返す短い台詞のみ。プレイヤー(審神者)である我々は、その断片的な情報からいろいろと妄想するしかないわけです。で、「燃料が足りねえよ!」となった審神者は、wikiや刀剣関連のブログやら解説サイトやら美術書やら歴史書やらを熟読し、推しキャラに関する史実やら伝説やら、さらにはその元の持ち主の経歴やその周辺の歴史まで勉強する羽目になり、各地の美術館や博物館で刀剣が展示されると聞くや、観覧に出かけていって、ガラスケースの向こうの刀剣たちに「三日月様、会いにきたよ…」とか「信濃くん、こんなところにいたんだね」なんぞと語りかけたりしてるわけです。

そんな「とうらぶ」を元にした刀ミュは、役者さんという「中の人」を加え、刀剣男士と元の主との(だいたい悲しい)物語を観せたあと、2部ではその役者さんたち演じる刀剣男士たちがさながらジャニーズのように歌い踊りまくるというライブで楽しませてくれるんですよ。
ついさっき、死んでしまう義経を助けたいけれど、歴史を守るという刀剣男士の使命によって助けることはかなわない、そんな葛藤を乗り越えたばかりの刀剣男士たちが、かっこよく美しく楽しく歌い踊る……、それを客である我々は「きゃーー!」と叫びながらペンライトを振りながら観る。
ミュージカルの中では「よっつね(義経)さま〜〜!!」と泣いていた今剣ちゃんが笑ってる。「俺だって……」と苦しげにつぶやいていた岩融が今剣ちゃんに優しく微笑みかけている。そこには幸せしかない。

そして「真剣乱舞祭」は、そのライブの部分という幸せな場面だけを2時間強、がっつり観せてもらえるステージなんですよ。それぞれの一挙手一投足、刀剣男士同士のほんのちょっとのやりとり、目配せにまできゃーきゃー言えるのは、ゲームやミュージカルや、ミュージカルじゃないほうの舞台『刀剣乱舞』やアニメや、さらには史実や伝説の中での彼らを知っているから。
そうして、そのただただ楽しいだけの「祭」でもらった幸せなイメージはまた、ゲームやそこから派生した美術関連、歴史関連の知識にフィードバックされ、以前には見えなかったキャラの表情が見え(るような気がし)てくるという好循環が形成されていくわけです。

そう考えると、「真剣乱舞祭」を楽しむという行為はとても複雑なことをやっているのではないかと思えてきました。

役者さん個人のファンでそこから刀ミュに入った人もいるでしょうが、ステージの上ではみんな完璧に刀剣男士になりきっていますからね。ライブのみで構成された「真剣乱舞祭」では、ミュージカルで演じるという部分をすっ飛ばして、「役者さんという人間が演じている刀剣男士たちがジャニーズのようなアイドルを演じている」という二重構造をいきなり観せられるわけです。
まず、「とうらぶ」というゲーム自体が、刀剣という実在のもの(実在しないものもありますが)、歴史、伝説、キャライラストというビジュアル、声優さんの声などなど、すでに多くの要素からできています。そこに、役者さんという要素と歌や踊りが加わり、観ているほうは、それらを二重写しにしたり混ぜ合わせたりスイッチをオンオフするように場面によって見方を変えたりして、それぞれ楽しんでいるんじゃないかと思われます。
例えるなら、いろんな色のセロファンが少しずつズレながら何重にも重なっているものを、角度を変えたり透かし見たり、ときにはめくって見たりしているようなもの?
かえってわかりにくいかもしれませんが、そのぐらい「真剣乱舞祭」を楽しんでいる脳内というのは、実は複雑なことになっているんではないかと思うのです。

でも、それを意識せずにやって、即座に「きゃ〜〜〜!!」と反応できるオタク(腐女子含む)ってすごいなあと、それが結論だったりするんですけどね。

と、「真剣乱舞祭」のことを幸せに思い出しつつ、こんなことを考えていたんでした。長かったですね(笑)。
さて……、ひさびさにとうらぶやるかなー。

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