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「武士の一分」観てきました。昨日。

内容よりも、私は木村拓哉の庄内弁にドッキドキでした……
結構、というか、かなりうまかったんですよ、キムタクの庄内弁。
で、なんでそれがドッキドキなのかというとですね。

この映画って、木村拓哉演じる主人公が失明するお話なんですね。
で、目が見えなくなったり、
あれこれあって、妻のことが信じられなくなったりと、
お話の3分の1から半分くらいの間は、
その主人公は、どうにもこうにもイライラしているわけですよ。
加えて「武士の一分を守らねばならんっ」なんて言っちゃうような、
ちょっと偏屈な性格ということでもあるわけです。

で、その、かなりうまい庄内弁でですね、
イライラした台詞をイライラした演技で言われると……
私は、実家の偏屈じいさんである父が腹を立てたときのことを
リアルに思い出してしまってですね、

「うわーん、怒らないでー」
「ぶたないでー」
「怒鳴らないでー」


と、反射的に身がすくんじゃって……

ですから、トキメキ…という意味のドッキドキではなく、
冷や汗、もしくは恐怖によるドッキドキだったんです。
まさかキムタクも、自分の演技で田舎の偏屈じいさんを思い出して
冷や汗かかれるとは思ってなかったんじゃないでしょうかね……

ま、訛りはうまかったんですが、
ところどころ、固有名詞とか言い回しが、
「それは、庄内弁では、そうは言わないだろう〜」
ってな、おかしな部分もありましたけど。
でもそれは、脚本のせいですし、
固有名詞とかは全国版で公開する以上、わからないと困りますもんね。
ある程度はしょうがないんでしょうなー

木村拓哉が主演てことで、賛否両論あるようですが、
上で書いたように、全体的に主人公がイライラしてたりして暗い話なので、
ときどき挟み込まれるキムタクの現代っぽい軽い演技が救いになって、
私はよかったと思います。
それがイヤなんじゃ、という方もいるでしょうけどね。

お話の筋は、原作をほぼ忠実に再現してる感じですが、
原作よりも、夫婦の愛情ってのにより比重を置いた描き方のようでしたね。
泣かされました……

原作といえば、この映画の原作になった「盲目剣谺返し」は、
隠し剣秋風抄という短編集に収録されているんですが、
これには他に8篇の剣術モノの短編が入ってまして、
私はこの中の「孤立剣残月」ってのが、とても好きなんですよ。
ラストシーンには泣かされますっ!オススメ。
でもすごーく地味な話だから映画化は無理だろうなあ。
主人公、おっさんだし、かっこ悪いし。
ひさびさに鶴岡ネタ。
つーか全国ネットの話題だし、これは書かないわけにはっ!

「あの」木村拓哉が、鶴岡にきた!

映画「武士の一分」の公開に合わせたプロモーションだそうですが、
あの、地味〜な鶴岡に、オーラびしばしの芸能人がきて、
きっと、ものすごーく浮いてたろうなーとか、
地元はきっと、ものすごーい騒ぎだったろうなーとか、
うちの両親ももしかして、見にいったのか?とか、
芋煮食べて、キムタクが「んめのぉ〜」って言ってるわー! とかとか、
うわーうわー……

そうですよ。

私はミーハーなんです!

そして、結構キムタク好きです。昔から。

山田洋次監督の藤沢周平シリーズは、
真田広之、永瀬正敏と、実力派の、どっちかというと、
地味目の俳優さんが続いて、
その後の木村拓哉の起用なだけに、
「話題作りじゃん」とか
「イメージと違う」とか
「なんか、いや」とか
「剣道やってたからって、殺陣がうまいわけじゃなかろう」とかとか
マイナスなご意見をあちこちで見たのですが、

私はちょっと期待してます。



実はですね。
1作目の「たそがれ清兵衛」は、なんというか、
個人的に涙なくしては見られない映画だったっつうか……

私の実家は鶴岡の元下級武士の家でして、
あの「たそがれ清兵衛」の家とだぶっちゃってだぶっちゃって……
武士のくせに貧乏で、家は茅葺屋根で、敷地内には畑と桑畑。
屋根裏で蚕を飼って、自分ちで機を織っていたとか……
(そのときに作ったっていう着物がまだある……)
実態は農家と同じなくせに、武士としてのプライドだけはある、という
なんともかんとも……
映画観ながら、私は
「ああ、ご先祖様……」
と思っておったのですよ。
あんな、真田広之様のような剣の遣い手がいたなんていう話もないし、
あの映画よりも、もっともっと地味〜な家だったでしょうけどね。

そんなこんなで、山田監督の藤沢周平シリーズには
ちょっと思い入れがある私なのですよ。
役者さんも、結構ばっちり庄内弁しゃべってくれるし。

たまには、映画館に行ってみましょうかねー
昨日のPTA行事(16日のエントリー参照)は、
どうにか無事に終わりました。
一日中、学校の中を走り回っていて、足がヨレヨレです。
疲れ果てて、夕べはばったりと寝てしまい、
今日も一日中ふぬけになって過ごしてました。

最大の敵(?)、お局の先輩方や、
手伝いに来てくれたお母さんたちも、
おおむね満足して帰ってくれたようで、一安心。

まあ、どんなにしても、文句言う人はいるだろうから、
今頃、どこかでなにか言われているような気もしますが、

もう気にしなーーい


で、昨日疲れ果てて帰ってきたら、

世寸が届いてました。

世寸とは、鶴岡でボランティアの若い人たちが出している情報誌だ。

今年の初めくらいにmixiで紹介している人がいて、
HPでバックナンバーの目次を見てみたら、

あらびっくり。そこには、母の名前が。

私の母は、50の手習いで絵を描き始め、
今、地元の絵描き仲間のうちではそこそこ名前の知られた人なのだ。
(ああ、地元にいなくてよかった、としみじみ思う……)
その、母の絵が紹介されているコーナーがあるらしい。

で、なにかのついでに電話で話した時に、母に聞いてみた。

「世寸て、なんなの?」
「なんだか若い人たちがやってる雑誌みたいなもんよ。
 なにか絵を載せたいからって言うから、いいわよって言ったの〜」

なんとなく、母の言葉の裏には

「若い人たちが集まってなんだかよく分からないことをやっている」

ってなニュアンスが……

「なんだか読みにくい本なのよ〜字なんかも小さいしねえ……」

とりあえず、一冊送ってもらうことにした。

一般の本屋には流通させてなくて、
地元の協力してくれたお店や
公共の施設の窓口とかに置いてあるらしい。

広告を取らず、サポーターを募るという形でお金を集め、
足りない分は持ち出しでやっているらしい。

「なんで本屋さんに置かないのかしらねえ」

と母は言うが、置かないのではなく、置けないのではないだろうか。
私が父の本を売るのに苦労しているように、
本屋に流通させるためには取次会社と取引しなければならない。
広告をとらない方針で、ほとんどボランティアで作っている本だから、
一応季刊と決めて作っているらしいが、
定期的に出せるとは限らない。
そんな形態でやっている法人でもない団体と
取次は新たに取引をしたりしないのだ。くーーー

ここは、いい本を実際に作って、みんなに読んでもらい、
買ってもらって、実績を作るしかない。

なんだかもう、その辺の事情を、私は勝手にそう推測して
親近感を持ってしまい、ぜひとも応援したくなってしまった。

ほどなくして母から送られてきた「世寸8号」は、
とてもとてもかっこいい本だった。
A4 オールカラー 中面48ページ
すべてのページが、コーナーごとにきれいにデザインされていて、
デザインだけじゃなく、記事の内容も気合が入っている。

さっそくサポーターズクラブつうのに申し込んで、
年間購読料というかカンパとして1万円を払い込みましたよ。
それで、今回の最新刊が昨日送られてきた、というわけなのだった。
またしても、全ページ凝ったデザインで、
かっこいい、そして、ちょっとかわいい感じも加わった本でした。

ほんと、ぜひぜひ、がんばってほしい。

鶴岡なんて、なんの変哲もない地方都市で、
こんな風に若者が自発的に情報をネタにして
なにかをやろうとしている、そのことが画期的なことだと思う。

それなのに、母の世代の年寄りたちからは

「なにやってるかしらねえ〜」

とか思われてしまっている……
なんかさ、こういうことこそ、
金のある年寄りが応援しなくてどうすんのさっっ

と思うんですけどね。



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テーマ:やまがた
ジャンル:地域情報